近年では、各個人がパソコンやスマートフォンなどを所有して使っているという家庭が一般的です。
かつては「家族共有パソコン」という使い方をしている家庭もありましたが、現代ではあまり見かけない用語ともなりました。
家庭で各個人が持っているファイルやデータは、それぞれが別々にクラウドストレージなどを使ってバックアップ・共有しているケースもありますが、NASを利用すると家族のファイルやデータを一元的に管理できます。
また、クラウドストレージとは異なり、毎月料金を支払う必要もありません。
しかし、家庭用NASの購入を検討する際に、各NASの特徴を検討しなければなりません。
この記事では、家庭用NAS選定の際に検討するべきポイントと、おすすめのNASについて解説します。
家庭用NAS選定で検討するポイント
家庭用NASを選定する際に検討するべきポイントは、以下の点です。
・筐体の大きさ
・コストパフォーマンス
・家族全員が使える容量
・家族でファイルを共有できる機能
・家庭特有のニーズ
・セキュリティ機能
これらは、企業や個人事業主がビジネス用途で購入する際と若干異なる視点が必要となる面もあります。
それぞれ具体的に見ていきましょう。
筐体の大きさ
筐体の大きさは、家庭で使用するNASにおいて重要なポイントです。
ビジネスに関係のあるものだけを置くオフィスのデスクとは異なり、家庭では他の家具や家電があります。
大型のNASやラックマウント型のNASはベイ数が多く、それだけ大容量の保存領域を用意できますが、一般的な家庭の家の中にそれらを設置することは現実的とは言えないでしょう。
特に集合住宅などの場合には、できるだけ小さい筐体のNASのほうが設置の難易度は低くなります。
コストパフォーマンス
企業や個人事業主であれば、業務に使用するNASは経費として精算ができるケースもありますが、家庭でのNASは単純に家計からの出費となります。
そのため、コストパフォーマンスは非常に重要であるといえます。
また家庭で使うNASの場合には、収益を生み出すための投資というわけではないケースもあるため、あまりにも性能を追い求めすぎて家計を圧迫するようなモデルを選ぶのは現実的ではないでしょう。
あくまで家族がNASというIT機器を使って得られる満足感や利便性が満たされ、かつ家計の中で現実的に支出が可能なレベルのモデルを選択する必要があります。
家族全員が使える容量
いかにコストパフォーマンスが重要であるといっても、せっかくNASを購入したにもかかわらず充分な保存容量がないという状況は避けたいところです。
近年のスマートフォンはカメラ性能が高くなり、撮影した写真や動画ファイルのデータ量が大きくなっているという現状があります。
こうした高画質の画像・動画を保存するという目的があるうえ、家族全員がNASにデータを保存するということを考えると、NASにはそれなりの保存容量が求められます。
個人用のパソコンでも、近年ではテラバイトクラスのSSDやHDDを搭載して利用するケースがあることを考えると、家族共用の場所として使うNASにも、同水準かそれ以上の保存容量が必要と想定しておくとよいでしょう。
家族でファイルを共有できる機能
NASに求められる機能は、ただファイルをアップロードして保存しておくという機能だけではありません。
撮影した写真や動画を家族内で共有する機能や、外出先からでもNASを通じてデータを送信したりする機能も含まれます。
ファイルの共有はスマートフォン同士であれば専用のアプリなどもあるため手軽にできるケースもあります。
一方、家族全員が同じスマートフォンを使用しているわけではない場合や、パソコンから確認したい場合もあるでしょう。
また、家族が揃って同じデータを見たいという場合には、スマートフォンよりもタブレットやパソコンのほうが便利という場合もあります。
このような場合に共有の機能が家族の誰にとっても使いやすいものであれば、NASの持つ機能を最大限に活用して家族間のファイル共有がスムーズにできます。
家庭特有のニーズ
ビジネス用途でNASを利用する場合にはそれほど問題とならないものの、家庭でNASを利用する際の特有の問題もあります。
たとえば電力消費や静音性についてです。
特に静音性は、家族の生活の場で活用する際に、常に大きな冷却ファンの音が響いているような機器では、家庭では活用しづらいでしょう。
また、ラックマウントサーバーが並ぶサーバールームのように、常時大規模な電力を使いエアコンとサーキュレーターで温度管理ができるという家庭ばかりではありません。
こうした家庭特有の環境についても考慮したうえでNASを選定する必要があります。
セキュリティ機能
セキュリティ機能はどのIT機器においても重要です。
しかし、家庭用NASではとりわけセキュリティを重視する必要があります。
なぜなら、保存するデータが家族の個人的な写真やデータであることがほとんどだからです。
家族の記念写真や顔写真など、他人には見られたくない・見られると危険なデータをNASに保管することも珍しくありません。
そのため、ネットワークに接続する利便性と、安心して使えるセキュリティ性能を両立したNAS製品を選定する必要があるでしょう。
家庭用のおすすめNAS
ここからは、家庭で活用するのにおすすめのNASをご紹介します。
・TS-131K
・TS-216G
・TS-230
・TS-464
それぞれ具体的に見ていきましょう。
TS-131K
TS-131Kは、コンパクト&シンプルなNASです。
HDDベイは1つのみで、RAIDの構築や超大容量の保存容量を確保することはできません。
しかし、クアッドコア 1.7 GHz プロセッサーを搭載し、家族数人がNASとして活用するには十分な性能を提供してくれます。
コンパクトな筐体は家庭で設置をする際に置き場所を選びません。
コストパフォーマンスに優れた1ベイNASです。
QNAP TS-131KTS-216G
TS-216Gは、コストパフォーマンスに優れた2ベイNASです。
2.5GbEに対応したNASで、バックアップやファイル転送を高速に行えるほか、ARMクアッドコアプロセッサーは高性能かつ省エネ性能も両立しています。
また、HDDベイのロック機能も備えているため、万が一の場合の物理的なセキュリティリスクにも安心できるNASです。
2ベイNASは、RAID1構成でデータを二重化できるのでHDDの故障からデータを保護することができます。
QNAP TS-216GTS-230
TS-230は、モダンでエレガントな外観を持つ2ベイNASです。
ドライブベイを覆い隠す外装ケースは、家庭に置く際の「IT機器らしさ」をエレガントに隠してくれます。
高温化するNAS内部は大型冷却ファンで冷却され、安定動作が確保されつつも、静粛性も確保されています。
また、消費電力も約12.3Wに抑えられ、家庭内で使いやすく、利便性も高いNASです。
こちらも2ベイNASなので、RAID1構成でデータを二重化することでHDDの故障からデータを保護することができます。
QNAP TS-230TS-464
TS-464は、ビジネス環境でも十分に活用できる高性能な4ベイNASです。
上質でシックなデザインは、どのような家具・内装にもよくマッチし違和感がありません。
また、デザインだけではなく性能にも注目できます。
4ベイを搭載していることでRAIDの自由度が高く、かつ大容量なHDDをフルに搭載することで家族全員が使用しても不足することのない保存容量を提供してくれます。
上質さと高性能を両立したNASです。
QNAP TS-464まとめ
この記事では、家庭で使用するNASについて解説しました。
家庭用NASは、ビジネス現場で使うNASとは求める方向性が若干異なる場合があります。
家庭でNASを使用する際は、この記事で解説した内容を参考にして、最適なNAS製品を選定してみてください。
QNAPは台湾のネットワーク機器専業メーカーで、世界28カ国で展開するグローバル企業です。IT機器の専門商社で、QNAPの正規代理店でもあるテックウインドは、豊富なノウハウを基に的確なモデル・構成のご提案をいたします。
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