社内でNASを使用していると、だんだんと動きが遅くなる、読み書きの速度に時間がかかると感じている人もいるのではないでしょうか。
これまでスムーズだったものが遅くなると、従業員の作業効率が悪くなるほか放置すれば故障の原因などにつながります。本記事では、NASが遅くなる原因をいくつかあげ、高速化するために何ができるのか、その対処法などについて考えていきましょう。
読み書き速度の遅さの原因
NASの読み書きの速度が遅くなる原因は、主にNASのストレージ容量、性能、または自宅のネットワーク環境が考えられます。 1つずつ見ていきましょう。
NASのストレージ容量が原因NASのストレージ容量は2TB、3TB、4TBなど製品によって様々です。
容量がたくさんあると思っていても、社内に保存されるデータは日々増加しており、近年では文書データやファイルだけでなく、画像や動画なども共有される機会が増えていることから容量不足になり、速度が低下していると考えられます。
特に近年はDX化に伴い、データのデジタル化が進んでいることから想定よりも早いペースで容量不足に陥っている可能性があります。
ネットワーク環境が原因NASの通信速度に問題がない場合、多くはネットワーク機器や接続環境に問題があると考えられます。ネットワーク機器はLANケーブルやルーター、LANアダプターなどがあげられますが、これらのうちネットワークの上限速度が遅いものがあるとそれ以上速くすることはできません。
例えば、LANアダプターやルーター、スイッチングハブがそれぞれ1Gbpsなのに対し、LANケーブルが120Mbpsの場合、ネットワークの上限は120Mbpsということになります。
また、NASは接続するユーザーが増えるほど速度が低下する傾向があることも認識しておきましょう。
NASの経年劣化が原因NASの耐用年数は5~10年、メーカー保証は3年が一般的です。継続して使うことでNASも経年劣化していくため性質が悪くなり、速度が遅くなる可能性があります。
NASを高速化するには
NASのダウンロード・アップロードの速度が遅くなると、業務の生産性が低下するため早めに対処しておきたいところです。原因に伴う改善方法をあげていきましょう。
NASのストレージ容量を増やすすぐにできる対処としては、利用頻度の少ないファイルを整理することです。業務で不必要なデータ、ほとんど使われていないデータを振り分け、残しておきたいものは外付けHDDやDVD、USBなどにバックアップをとっておきましょう。
それでも読み書きの速度が改善されなければ、NASのメモリを増設するか、スペックの高い製品に変更する必要があります。NASの場合、データの出入力が頻繁に繰り返されれば、ネットワークやHDDの処理に負荷がかかるからです。
ネットワーク機器を見直すネットワーク周辺にも注意しましょう。ケーブルが接触不良を起こしている、規格外のものを使用しているといったケースが考えられるため、原因となる機器を特定し速度の速いものなどに交換すると良いでしょう。
また、ネットワークのIPアドレスが原因で遅くなる場合もあります。IPアドレスの設定ミス、重複などがないか確認しておきましょう。
ネットワーク 速度の計測
NASの読み書きの速度が遅いと感じたら、データ転送速度を測定してみると原因をつきとめられる可能性があります。
まずは使用しているNASの速度が平均値かどうかを確認します。メーカーによってデータの転送速度は異なりますが、仕様書や購入したときのパッケージに上限値が記載されているので見てみましょう。
次に、現在のNASの速度がどのくらいになっているかを確認する必要がありますが、それには「iperf」などの測定ツールを使います。NASにiperfアプリをインストールしておきましょう。
QNAP NASに2.5GbpsのNIC(Network Interface Card)、PCはWindows10で計測した場合、780Mbps/sec、820Mbps/secなどと表記されます。
回線速度を表す単位はMbps、Gbpsを使います。1000Mbpsは1Gbpsです。ここでは使用できるデータサイズ2.5Gbpsに対し、780Mbps/secで使用していると解釈されます。
測定数値が許容範囲に近い場合は、今後のデータ量などを考慮しながらNASのスペックを高いものに換えていきましょう。
ネットワークの回線速度を測定する場合は、スピードテストと呼ばれるものを使います。例えば Google のスピードテストサイトにアクセスし、「実行」をクリックするだけで計測ができるので活用してみてください。
まとめ
NASの読み書きが遅くなる場合は、使用年数やデータ容量、ネットワークを見直すことが大切です。ネットワーク機器ではケーブルなどが古くなっている場合も考えられ、放置すると故障の原因にもつながります。
データ収集の時間をできるだけ短縮し、業務効率化につなげていきましょう。
QNAPは台湾のネットワーク機器専業メーカーで、世界28カ国で展開するグローバル企業です。IT機器の専門商社で、QNAPの正規代理店でもあるテックウインドは、豊富なノウハウを基に的確なモデル・構成のご提案をいたします。
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