NASのメーカー保証は3年程度が一般的で、寿命は5~10年程度とも言われています。買い替えを検討している企業は、業務が円滑に行われるようスムーズなデータ移行を行わなければなりません。
とはいえ、データ移行が初めてでどのようにすればよいか分からない、社内で扱う大切なデータを消失してしまわないかと不安に感じている、という人もいるのではないでしょうか。
ここでは、NASへのデータ移行の方法や必要な時間、作業を行う際の注意点などについて紹介します。
データを新しいNASに移行する方法
NASは、パソコンなどの端末だけでは保存しきれないさまざまな社内データを格納・アクセスできる機器として便利ですが、多くの端末と同じように買い替える際にデータの移行を行わないと、それまで保存されてきたデータを失ってしまう可能性があります。
データ移行の方法は、いくつかあります。NASが故障していない状態で買い替えを行う場合、同じメーカーの同じ機種であればハードディスク(HDD)を差し替えるだけで完了します。面倒なデータ移行の操作は必要ありません。
メーカーや機種が異なるものは、データ移行専用のアプリを使えば簡単に行えます。提供するアプリによって方法や手順は多少異なるものの、大きな違いはなくガイダンスなどに従っていけば移行できるので確認しておきましょう。
NASが故障している場合は、故障の原因などを特定する必要があり自力では難しいためデータ復旧業者に依頼します。故障によるデータの消失を防止するためにも、定期的にバックアップしておくことが重要です。バックアップを取っておけば、データ移行ソフトで完了できます。
NASから外付けHDD、クラウドストレージへの移行
新しいNAS製品を買い替える前に、古いNASからデータを別の場所へ保管しましょう。または、故障など万が一に備えデータのバックアップを取っておきます。NASからデータを移行するときは、外付けHDD、またはクラウドストレージを利用するのが一般的です。
外付けHDDやUSBメモリ、SDカードなどデータを保管した場合は、パソコンにつなぎ、コントロールパネルの「外部デバイス」からUSB COPYなどを使って「データのインポート」を行ってNASに移行します。
任意でタスク名を入力し、「ソース」は外付けHDDのフォルダ、「送り先」はNASの共有フォルダを選択します。
「コピーモード」はマルチバージョンを選択してすべてコピー、終了したら「USBストレージデバイスを取り外す」などと記載されるので取り外しましょう。
2回目以降にバックアップとしてコピーする場合は、マルチバージョンではなくインクリメンタルを選択すると増分のみのバックアップが行われ時間を短縮できます。
クラウドストレージにデータを保管した場合は、NASプロバイダーとクラウドサービスを同期するソフトを使います。
ソフトを起動しGoogleDrive、Dropbox、OneDriveなど同期したいクラウドサービスを選択し、「ローカル」にNASの共有フォルダ、「リモート」にクラウドストレージのフォルダなど接続先を設定しましょう。
双方向に同期するか、NAS(ローカル)またはクラウドストレージでの変更があったもののみ反映するかを選ぶことができます。単一方向を選択した場合は、同期先のファイルが削除されないように注意が表記されるのでチェックを入れておきましょう。
これらの入力後、「次へ」をクリックすると同期が開始される仕組みになっています。
データ移行にかかる時間は?
では、データの移動を行う場合、転送にどのくらいの時間がかかるのでしょうか。データ移行の速度を早い順に述べると、「LANケーブル」「外付けHDD・USBメモリー」「クラウドストレージ」になります。
LANケーブルは端末同士を直接接続するものであり、間に中継する機器がないため一番早くデータを移行させることが可能です。特に容量の多いものを移行するときに有効です。
外付けHDDやUSBメモリーなども操作や手順も簡単ですが、データ容量に制限があるため、比較的容量の少ないものの移行に向いています。
25GB程度のデータ転送をすると、LANケーブルの場合は約20分、USBメモリーの場合は約50分かかったという結果もあります。
オンラインストレージの場合は、容量の多いものも転送できますが、インターネットを介して行われるため時間がかかります。一般的なインターネットの通信速度は100~200Mbpsなのに対し、GoogleDriveの転送速度は約50Mbps、半分またはそれ以下となるためある程度時間が必要です。
その間のウイルス対策なども必須となるため注意しましょう。データ移行を行う状況によって急ぎのケースも考えられますが、できるだけ時間に余裕を持って行うことをおすすめします。
まとめ
今後のビジネスにも大きく影響するデータを扱う際には、操作ミスは回避したいところです。また、いざという時の移行でも、業務を停滞させないことが大切になります。
データ管理・データ移行は、どのような方法でデータを転送するか、どのデータが必要か、どのくらいの時間をかけるかなど事前に調べ、計画的に行うようにしましょう。
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