NASはデータの保管、ファイル共有として便利なネットワークハードディスクです。複数のデバイスと同時に接続できるので導入を検討する企業も増えてきましたが、さまざまなメーカーから多種多様な機種が存在しているためどれを選べばよいか分からないという担当者もいるのではないでしょうか。
実際のところ、NASではどのくらいのデバイスが接続できるのでしょうか。ここでは、NASの同時接続数の目安を基準にグレードを分けて紹介します。NAS選びの1つの基準として参考にしてみてください。
同時接続の可能な数は
まずNASは個人(家庭)用、ビジネス(法人)用に分かれており、同時に利用できる人数の上限が「奨励人数」として記載されているものがほとんどです。同時に利用できる人数が多くなるほど容量も大きく、NASの値段も高くなります。
個人事業主または10人未満の零細企業の場合は家庭向けのものでも足りる場合がありますが、データ容量だけでなくデータ活用のパフォーマンスなどにも違いがあるため法人向けが推奨されます。
たとえば家庭の場合は写真や動画など容量の大きいものを再生することが多くなりますが、人数は限られています。一方法人はデータ容量の小さいものを扱うことが多くなりますが、同時に数十人がアクセスする環境のため同時接続が重要なポイントとなります。
まずNASの仕組みを改めて把握しておきましょう。NASはネットワーク上で接続する記憶装置で、本体の中にあるHDD(ハードディスク)とCPUによってデータの容量やアクセスの速度など性能が決まります。
NASの多くは複数のHDDを1つのドライブとみなしデータを分散して冗長化しています。これをRAID(レイド)システムと呼びます。
グレード別にみていくと、数人が使うNASモデルは容量が3TB(テラバイト)、または2・4・6TBのモデルなどがあります。10万円以下で購入できるものが多いですが、家族向けなども多いので注意しましょう。
10~50人が同時に接続できるNASモデルは8TB(2TB×4ドライブ)などがあり価格は20万円以下、50~100人規模になると4・6ドライブ、12TB以上で価格も20万円以上になります。
同時接続数が多いとどうなる?
NASの仕様では最大同時接続数が500というものもありますが、利用している環境、業務内容などによっても異なり、必ずしも許容できるとは限りません。
アクセスが集中する時間帯などは許容を超えてしまい、ファイルへのアクセススピードが低下したり、ファイルにアクセスできなかったりする事態もあります。そうすると業務の生産性が低下してしまうため、ネットワーク処理を高めるものを選ぶことが大切です。
前述したRAIDは、複数のHDDにデータを分散して保存する方法ですが、HDDが増えると処理能力が低下します。RAID0はHDDが1つ、アクセス処理の速度が速く大容量化しやすくなりますが、故障するとデータが消失してしまうリスクがあります。
RAID1はミラーリングと呼ばれ、2つのHDDに同じデータを書き込んで複製するためどちらか一方が故障しても業務を継続できるようになっています。RAID5はHDDが3台、RAID6は4台以上で構成され、これらも2台、3台のHDDが故障しない限りデータの消失は防げます。
RAIDのレベルが上がるほど、安全性が高くなりますが、その一方でアクセス処理が低くなってしまうためバランスを考慮して選ぶことが求められるでしょう。
容量や導入規模でNASを選ぼう
では、法人向けのNASはどのような基準で選べばよいでしょうか。
一番初めに確認したいのは、データ容量です。NASを導入するのはデータの保管・共有が目的となるため多くのデータを保存できるものでなければなりません。容量は大きくなるほど高額になるため、企業にとって適切と考えられる容量のものを選ぶ必要があります。
現在使用している全データ量を試算し、その2~3倍の量を目安として選ぶとよいとされています。
次にデバイスの同時アクセス数を確認します。これは各企業規模と従業員数を考慮するため難しいことではありませんが、想定されている人数より多くなるとNASのアクセス処理が追いつかず業務が滞ってしまう可能性があります。
社員10人未満、30人以上、50人以上などを目安にし、部署やチームごとに必要な場合は容量に合わせて台数なども考慮しましょう。
また、端子にも注意しておきます。LANポートは「1ギガビット・イーサネット」が最低ライン、外付けのHDDなどにバックアップをとる場合はUSB3.0にも対応しているか確認しておきましょう。
そして、働き方に合わせたNASの活用も確認します。近年はリモートワークやテレワークの普及により、社外からのアクセスも必要になっています。最近ではインターネット経由で外からNASデータのダウンロードやアップロードが可能になる機能も搭載されています。
まとめ
NASを選ぶときは、データ容量、想定アクセス数、そして搭載されている機能などを押さえておくのがポイントです。
また覚えておきたいのが、セキュリティ対策です。社内データは重要な資産であり、攻撃対象は社外だけではありません。NASにログインするためのIDやパスワード、ウイルスソフトなどの管理にも十分注意しましょう。
QNAPは台湾のネットワーク機器専業メーカーで、世界28カ国で展開するグローバル企業です。IT機器の専門商社で、QNAPの正規代理店でもあるテックウインドは、豊富なノウハウを基に的確なモデル・構成のご提案をいたします。
NAS導入をお考えの法人様のお見積り・ご相談を承っております。
ぜひお気軽にお問い合わせください。 QNAP製品や特長のご紹介ページはこちら