NAS(Network Attached Storage)は、個人・企業を問わず広く利用される便利なストレージ機器です。
かつては複数人が同じデータを利用して作業を行う際には、人数分のコピーファイルを作成してあとから統合するなど、非効率な運用を余儀なくされていました。
しかし、NASを活用すれば複数の担当者がネットワークを活用し、手軽にファイルを共有・共同編集できます。
このようなメリットは、教育機関においても便利に活用できるものでしょう。
ただし、教育機関でNASを使用するにはいくつかのポイントを考慮する必要があります。
この記事では、教育機関でのNAS利用のポイントとおすすめNAS、導入事例について解説します。
教育機関でのNAS利用のポイントとは?
まず、教育機関でNASを利用する際に注意するべきポイントについて解説します。
教育機関でNASを利用する際は、以下のポイントに注意するとよいでしょう。
・高いセキュリティレベル
・厳格なユーザー管理
・ネットワークリソースの問題
・バックアップの重要性
それぞれ具体的に見ていきましょう。
高いセキュリティレベル
教育機関は、生徒および教職員両方の個人情報を取り扱います。
この点は、高いセキュリティレベルを確保する必要があることを意味しています。
NASはネットワークに接続して利用するストレージであり、設定を変更することで外部とも手軽にデータを共有できます。
つまり、外部から教育機関のデータにアクセスできる状態にあるということです。
このセキュリティリスクとなりかねないポイントについては、NASのファイアウォール設定、ポート設定がユーザー自身で手軽にできることがポイントとなるでしょう。
厳格なユーザー管理
セキュリティレベルと合わせて考える必要があるポイントとしては、ユーザー管理があります。
NASは複数のユーザーで利用するケースが多い機器です。
このような利用環境にあるNASでは、アクセス権限を付与するユーザーを厳格に管理し、ユーザーに応じてアクセスできるフォルダーを制御する、禁止するなどの措置が必要となります。
これらのユーザー管理が必要な際にスムーズに行えることも重要なポイントです。
ネットワークリソースの問題
教育機関においては、ネットワークリソースの問題も考える必要があります。
教育機関の中には、建物の老朽化や予算などの制約から、充分なネットワークリソースを確保できていないというケースもあります。
ネットワークリソース不足は主に、NASへのファイルアップロード・ダウンロードなどの一時的なネットワーク利用ではあまり問題となりません。
しかしバックアップなど一度に大容量のデータを扱う際に問題が生じる可能性があります。
NAS側がネットワークリソースを拡張することはできませんが、バックアップ処理を行う際に差分・増分バックアップが選べるなど、利用するネットワークリソースを調整できることが大きなポイントとなります。
バックアップの重要性
バックアップについては、NASの主要機能のひとつです。
特に教育機関においては、成績評価や面談の記録など、失ってはならないデータが多数存在します。
教育機関がNASを選定する際には、定期的なバックアップを自動化できる、必要な分だけをバックアップできるなど、バックアップ機能も大きなポイントとなるでしょう。
教育機関におすすめのNAS
上記のポイントを踏まえ、ここからは教育機関での利用におすすめのNASをご紹介します。
・TS-464
・TS-873A
・TS-873AeU-RP
・TS-1673AU-RP
それぞれ具体的に見ていきましょう。
TS-464
TS-464-8Gは、コンパクトな筐体を持つ4ベイのQNAP NASです。
特別なサーバールームやラックを必要とせず、執務室のデスクの上など、設置場所を選ばず設置できます。
このような特徴は、主に小規模~中規模な教育機関での活用で高い利便性を提供してくれるでしょう。
また、コストパフォーマンスに優れている点も小~中規模教育機関向けであるといえます。
TS-873A
TS-873Aは、8つのHDDベイを持つQNAP NASです。
先にご紹介したTS-464よりは大型ですが、デスクトップ型であるため設置場所の自由度は高いといえます。
CPUに高性能なAMD Ryzen 4コア /8スレッド、メモリーは最大64GBと、中~大規模の教育機関におけるファイル保存・共有にも耐える性能を持っています。
また8つのベイを搭載していることで、RAIDの自由度やストレージプール・ボリューム設定の選択肢が多く、現場に応じた構成を作りやすい点も魅力です。
TS-873AeU-RP
TS-873AeU-RPは、先に紹介した2つのデスクトップ型NASとは異なり、ラックマウント型のNASです。
ラックマウント型のNASは、主にサーバールームなどで他のサーバー群と統合して管理する場合に適しています。
たとえば組織内に情報機器担当部署があり、そこにサーバールームがあるような場合がこれに当たります。
現場で利用する機器であっても、情報保持の観点からサーバーを現場に設置するのが好ましくないというケースもあります。
ラックマウント型であるTS-873AeU-RPはこのような点が問題となることはないでしょう。
TS-1673AU-RP
TS-1673AU-RPもラックマウント型のQNAP NASです。HDDベイは合計で16あり、大容量のファイルサーバーとして活用できるNASです。
教育機関の中でも、単に生徒・学生の教材配布やデータ保存だけではなく、研究データの格納や各職員データのバックアップ先としてもNASを活用したいという場合に最適でしょう。
教育に加えて研究も行う機関においては、アーカイブの保存が重要となるケースも多くあります。
TS-1673AU-RPであれば、大容量のHDDを16のベイに搭載することで、きわめて大容量のファイルサーバーを構築できます。
教育機関におけるNASの導入事例:相模女子大学中学部・高等部様
相模女子大学中学部・高等部様では、QNAP製NASを導入し運用した事例があります。
QNAP NAS導入以前は教育現場のICT化・パソコンを使った授業の増加に対し、データの保存容量が足りないなど、ファイル保存のための基盤が充分に整備されているとは言い難い状況でした。
QNAP NASが導入されてからは、データの保存容量が充分確保できただけではありません。
職員が職員室からサーバー室まで移動することなく、職員室のパソコンからNAS内のデータにアクセスできるようになるなど、NASの提供する機能によって業務の効率化が進んだと実感されています。
また、今後はQNAP NASを活用してバックアップだけではなく、電子黒板にNASのデータを送信して活用する、生徒の作品・写真データを投影するなど、様々な活用方法の模索を続けています。
この事例のように、教育機関におけるNAS活用は、重要なデータの安全性を高めるばかりではなく、業務の効率化にも貢献していることがうかがえます。
まとめ
教育現場はICT化の推進により、膨大なデータを効率よくスムーズに運用しなければならない状況にあります。
しかし、クラウドストレージやメール添付によるデータの受け渡しは、データを外部に預けることになる・誤送信のリスクがあるなど、導入に課題も多くあります。
NASの活用は、データを外部に出すことなく、安全に共有・利用できる選択肢です。
教育現場でのNAS活用を検討している職員の方は、ぜひこの記事を参考にして、QNAP NASの導入について検討を進めてみてください。
QNAPは台湾のネットワーク機器専業メーカーで、世界28カ国で展開するグローバル企業です。IT機器の専門商社で、QNAPの正規代理店でもあるテックウインドは、豊富なノウハウを基に的確なモデル・構成のご提案をいたします。
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