NASからパソコンにデータを転送するためにNASにアクセスしようとしても、何らかの理由によりアクセスできないことがあります。日頃から問題なくNASにアクセスできているときほど、アクセスできなくなるとあせりを感じるものです。
そのような場合に備えて、NASにアクセスできない原因とその解決方法について理解しておくことが大切です。これらを理解しておくことによって、NASにアクセスできない状況になっても冷静に対応できます。
NASにアクセスできない原因は?
NASにアクセスできない原因としては、下記の3つがあげられます。
・ネットワーク上の問題
・HDDの故障
・HDD以外の故障
それぞれの原因について説明します。
ネットワーク上の問題
NASが通常通りに起動しても、NASにアクセスできない場合は、ネットワーク上の問題が考えられます。
たとえば、接続しているパソコンの台数がかなり多く、ネットワーク接続の能力を超えている場合はNASにアクセスしにくくなります。また、ネットワークの有線ケーブルが確実に接続されていない場合もNASにアクセスできません。
そのほか、Windowsサーバーを利用している場合は、ファイル共有プロトコルが有効でない場合にNASの共有フォルダにアクセスできない場合があります。
また、ファイアウォールが有効になっていることが原因で、不正アクセスを防ぐだけでなくNASへのアクセスも遮断されてしまうことがあります。
HDDの故障
NASに搭載されているHDDが故障するとNASにアクセスできなくなります。HDDが故障する原因は大きく分けると「論理障害」と「物理障害」です。
論理障害の例をあげると、データの書き込み中にNASの電源が突然切れたことが原因でHDDのデータが消えてしまうことです。また、誤った操作でHDDのデータが消えてしまうことも論理障害に含まれます。
物理障害とは、衝撃による破損や経年劣化によるものがあげられます。
HDD以外の故障
NASはHDD以外の部分が故障した場合もNASにアクセスすることが困難になる場合があります。
たとえば、冷却ファンが正常に作動しなくなった場合、NAS本体が高温になるため、NASが正常に作動せずアクセスできない状態となります。
冷却ファンのように交換できる部品であれば、修理することで正常に作動します。しかし、電子回路の基板であるマザーボードが破損した場合、NAS本体が故障するだけでなく、サーバーの不具合にもつながることがあるため、新しいサーバーに変更しなければならないこともあります。
NASにアクセスできないとき、どんな症状が発生する?
NASにアクセスできないときは、下記のような症状が発生します。
・共有フォルダにアクセスできない
・エラー表示またはエラー音が出る
・NASが起動しない
共有フォルダにアクセスできない
NASにアクセスできないときの症状として、共有フォルダにアクセスできないことがあげられます。
ネットワークの設定を確認し、設定に問題がある場合は改善することによって共有フォルダにアクセスできる場合があります。しかし、ネットワーク設定に問題がない場合、NAS本体に問題が生じている可能性が考えられます。
エラー表示またはビープ音が出る
NASにアクセスできない場合、画面上にエラー表示が出たり、ビープ音が鳴ったりします。
エラー表示の一例としては「NASにアクセスできません」というものがあげられます。また「E10」などのように特定のコードが表示されることもあります。エラーコードの種類によって症状の内容を把握できます。
ビープ音とはNAS本体にエラーが発生した場合に鳴る音のことです。ビープ音は音の長さと音が鳴る回数の組み合わせによって、どんな症状が出ているかを識別できます。
NASが起動しない
NASが起動しなければ、そもそもNASにアクセスすることは不可能となります。
NASが起動しない原因としては、NAS本体の故障やHDDの故障があげられます。NASのアクセスランプが点灯していて起動しない場合は、HDDの故障が原因と考えられます。
そのほか、ACアダプタや電源コードの破損など、電源が通っていないことによってNASが起動しないケースもあります。
NASにアクセスできないときの改善・対策方法
NASにアクセスできないとき、改善・対策の方法としては下記があげられます。
・パソコンの接続台数を確認する
・ネットワーク設定を確認する
・IPアドレスを入力してアクセスする
・パソコンやNASを再起動する
それぞれの方法について説明します。
パソコンの接続数を確認する
NASは多くのパソコンやタブレットなどと接続できますが、接続している数が多すぎるとNASのアクセスが不安定になる場合があります。
NASのアクセスが安定する目安は、接続しているパソコンやタブレットの数が10~20程度です。接続するパソコン等の数が20を超えていてNASのアクセスが不安定になりやすい場合は、接続するパソコン等の数を抑えてみましょう。
ネットワーク設定を確認する
パソコンのネットワーク設定を確認すると「パブリックネットワーク」または「プライベートネットワーク」のいずれかとなっています。
パブリックネットワークの場合、不正アクセスを防ぐためにファイアウォールが有効になっていることがあり、NASがアクセスできないことがあります。
その点、プライベートネットワークの場合は企業単位で構築した安全性の高いネットワークです。そのため、ネットワーク設定を「プライベートネットワーク」に変えるとNASにアクセスできることがあります。
IPアドレスを入力してアクセスする
NASにアクセスできない場合、IPアドレスを入力してアクセスする方法もあります。
Windowsのエクスプローラーを開き「ネットワーク」をクリックするとアドレスバーが表示されるので、そこにIPアドレスを入力します。「Enter」をクリックした後に共有フォルダが表示されれば、アクセスできたことになります。
パソコンやNASを再起動する
NASにアクセスできない場合、パソコンやNASを再起動することによって、通常通りにアクセスできるようになることがあります。
再起動とは文字通りパソコンなどの機器が再び起動することです。それによってパソコンやNASに生じていたエラーはリセットされることがあり、通常通りにNASにアクセスできることがあります。
ただし、再起動すれば必ず改善するとは限らないことをあらかじめ理解しておきましょう。
まとめ
NASにアクセスできないとエラー表示が出るほか、共有フォルダにアクセスできなくなることがあります。
NASにアクセスできない原因は、NAS本体あるいはHDDの故障のほか、ネットワーク上の問題が考えられます。
NASにアクセスできない場合の対策は、接続しているパソコン等の数が多すぎないか、ネットワーク設定は「プライベートネットワーク」であるかを確認しましょう。
また、IPアドレスを直接入力してNASのアクセスを試みる方法や、パソコンやNASを再起動してからNASにアクセスしてみる方法もあります。
QNAPは台湾のネットワーク機器専業メーカーで、世界28カ国で展開するグローバル企業です。IT機器の専門商社で、QNAPの正規代理店でもあるテックウインドは、豊富なノウハウを基に的確なモデル・構成のご提案をいたします。
NAS導入をお考えの法人様のお見積り・ご相談を承っております。
ぜひお気軽にお問い合わせください。 QNAP製品や特長のご紹介ページはこちら